これまで体癖は10種類存在すると書いてきたのですが、
野口晴哉氏の著書「体癖(ちくま書店)」を読んだところ、
10種類とは別の新たな体癖の存在が明らかとなりました。
それは…遅速型と分類されている11種&12種です。
以下は野口晴哉氏の著書「体癖(ちくま書店)」からの引用です。
十一種と十二種は、これまでの十種類の体癖のように、体のある部分に独特な偏り運動習性があるというものではなくて、体そのもののある状態という面が濃い。しかしそれを体癖の中に入れて考える理由は、そういう状態を、生まれながら持っている場合が多いからです。
これまでの10種類の体癖は「体の偏り」で判断していましたが、
11種&12種は「体の反応」が過敏なのか遅鈍なのかで判断します。
過敏型11種は体の反応が過敏な体質をしています。
虚弱で体調を崩しやすいですが、酷い状態にはなりにくいです。
また、胃の調子が悪いと思い込むと本当に胃の調子が悪くなってくる。
…という風に心の状態がが体に過敏反応しやすい性質もあります。
逆に遅鈍型12種は体の反応が遅鈍な体質をしています。
体が崩れても異常感を感じず、病気にもかかりにくいです。
一見、屈強に見えますが、その鈍さがかえって仇となり、
一度病気にかかると絶望的な状況に陥りやすいです。
また、力を抜こうとしているのに力が入ってしまう。
…など体中が逆反射をするという特徴も持っています。
体癖関連の情報を発信している書籍やウェブサイトは多いですが、
11種と12種に関しては言及されていないケースがほとんどです。
言及しているのは野口氏の著書とWikipediaくらいかもしれません。
他の10種類の体癖とは分けて考える必要があるでしょうね。
だから体癖を語る時は11種&12種は省略しても良さそうな気がします。