著書『身体にきく「体癖」を活かす整体法』からの引用です。
病人の要求も体癖によって大きく変わってくるので、
病人個人の体癖毎に対応を変えていく方がいいでしょう。
上下型(1種&2種)
マイペースな1種は自分の決めた秩序や生活リズムを大切にしているので、
「何時に何をする」など個人的ルールを実行できるように配慮しましょう。
素直な性格の2種の場合は言われたことをそのまま受け取って気に病むので、
マイナスになることをうっかり言わないように気を付けましょう。
左右型(3種&4種)
食欲旺盛な3種は食べられなくなることに強いストレスを感じるので、
食べ物に対する欲求をどのように叶えるかがポイントとなります。
同じ左右型でも4種は食べられなくなることに慣れているのですが、
胃腸の動きが良くなることで元気を取り戻す傾向にあります。
涙を流すことが胃腸の動きを良くして気分も良くなっていくので、
映画や音楽など涙を流せるものを用意しておくのがベストでしょう。
前後型(5種&6種)
前後型は同じ場所にいるのが苦痛に感じる性格をしています。
特に行動的な5種は病気で動けなくなることが精神的に堪えるので、
身体が動かなくなっても車椅子などでどこかへ連れていくと喜びます。
6種は胸の緊張を緩めるために布団を抱えて眠る人が多いので、
抱き枕など何か抱ける物をを用意してあげるのがおすすめです。
また、6種は水が流れているのを見ると気分が良くなる傾向があるので、
寝ている部屋に水槽を置いたりすると落ち着きやすくなるでしょう。
捻れ型(7種&8種)
捻れ型(7種&8種)は常に生きる手ごたえを欲しがっているので、
病気で弱ったとしても「自分でなければ」と感じさせる状況を作ります。
7種も8種も共に水分の排出機能が体調に大きく作用し湿気にも弱いので、
除湿器などを活用して湿度をコントロールできるようにしておきましょう。
そして、8種は周囲に人が多い環境を苦手としているので、
可能ならば入院中は個室にした方が本人は気が楽でしょう。
開閉型(9種10種)
9種は空間の隅や狭いところの方がリラックスできる体質の持ち主なので、
自宅療養の場合は布団やベッドを小さな部屋の隅に置いておくといいでしょう。
ただ、お見舞いに来られると元気を見せようとしすぎて負担になりやすいです。
10種はその逆で人が集まってくれるかどうかにこだわり、人を集めたがります。
そして、広い空間の真ん中を好むので眠る場所も好みに合わせてあげましょう。
今、自分の周りに病気の人がいない状況だとしても…
いつか家族が病気になって、自分が看病することになるかもしれません。
いつか自分が病気になって、家族に看病してもらうことになるかもしれません。
人生を送っていると必然的に病人と向き合うことが増えてくるのです。
だからこそ個人の気質を理解しておいた方がいいでしょうね。