体癖には二面性があるといってもいいでしょう。
同じ人間でも体癖の状態が良い時と悪い時が存在するのです。
環境次第で体癖の持つ特性が良い方向へ働き成長することもあれば、
悪い方向へ働いて他人を傷つけてしまうこともあります。
「ドラえもん」の登場人物であるジャイアンなどはその典型かも知れません。
ジャイアンは漫画やアニメでは唯我独尊な姿勢を貫くキャラとして有名です。
・自分の欲しいものを強引に奪い取る(お前の物は俺の物、俺の物も俺の物)
・のび太やスネ夫など自分より弱い者を見下して理不尽に虐める
・自分が納得いかない時があれば暴力行為も辞さない
・嫌がる人々に下手糞な歌を強制的に聞かせる
…など凄まじい権力者?ぶりを見せつけます。
一方、大長編(映画やゲームなど)では「いい奴」として知られています。
・勇敢で男気溢れる性格となる
・義理人情に脆く仲間への思いは人一倍である
・ピンチに陥っても最後まで諦めない不屈の精神を持っている
・仲間を守るために己の身を犠牲にすることも厭わない
・困難を解決すべく道を切り開こうとする努力も惜しまない
…などまさに理想の男といってもいいでしょう。
本当に同一人物なのかよ?と思っちゃいますよね。
体癖にはプラスのパワーとマイナスのパワーの両方が秘められていて、
状況次第で引き出される体癖パワーが変わってくるということです。
(※ジャイアンの場合は「捻じれ型」の体癖)
「捻じれ型(7種、8種)」の体癖は勝ち負けにこだわるのが特徴です。
精神面が品下がった状態だと相手を虐げて勝とうとするので、
暴力を振るうなど「いじめっ子気質」が強くなります。
逆に品上がった状態になると自分を強化して勝とうとするので、
勇敢に強い者へ立ち向かったり、義理人情に脆くなったりします。
勿論、これはジャイアンに限ったことではありません。
実際に話す前は近寄り難かった人やイメージが悪かった人でも、
話してみると良い人だったなんてことがありますからね。
体癖に良い悪いなど存在しないのです。
特定の人物を悪人だと決めつけるのは良くないということでしょうね。